ホルミシス臨床研究会の学術研究会に参加しました。

平成27年2月8日(日)千代田区神田錦町の学士会館にて、東京理科大学大学院教授小島周二先生の特別講演「低線量の放射線を臨床に用いるための基礎知識」が開催され参加しました。

放射線の話では、ベクレル、グレイ、シーベルトなど様々な単位が使われますが、放射線加重係数、組織加重係数、内部被ばく線量の求め方などを分かりやすくご説明いただきました。放射線の線量と障害発生については、低線領域(おおよそゼロから100乃至200mSv)では、がん発生率の低下、がん死亡率の低下、免疫機能の向上、他の病気による死亡率の低下が「生体防護機能の向上」により観察されること、またこの線領域を超えると、遺伝的影響や発ガンから死に至る関係があるとのことです。さらに動物個体や細胞レベルでの「放射線の作用が発現する条件」については、「100乃至500mGyの照射」により放射線抵抗性の誘導、SODの誘導、グルタチオンの誘導、DNA修復機能の誘導、がん成長の抑制、がん転移の抑制、免疫細胞の活性化、NK活性の上昇などが起きるという報告でした。この報告は、100mSvより少ない線量では、これらの動物個体、細胞および分子レベルでの応答反応が起きなかった、ということでもあるとのお話です。またマウスを使ったラドン水の飲水実験で、メラノーマの転移抑制について「がん細胞量」での比較検討をしたところ、がん細胞数が多くなると抑制が効かなくなることが観察されたとの報告がありました。これから推量するに「末期がん」でのラドン飲水は効果を期待することは難しいのではないかとのお話でした。まとめとして低線量放射線の生体影響には、良い作用と傷害がオーバーラップしている、安全性と良い作用のバランスが確認された上で全体としての良い影響があると言うことができるのではないか、とお話でした。

 

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