東京小石川ロータリークラブ例会卓話にて、がん難民とならないための「がん治療設計」と題して講演

 

平成26年12月12日(金曜) 東京都文京区関口のホテル椿山荘にて、1970年創設の伝統ある東京小石川ロータリークラブの会員の皆様に当社団法人の活動の説明をさせていただきました。石川譲史会長、志賀歯科医院・志賀泰昭院長のお計らいにより30名ほどの会員の皆様にお集まりいただきました。「わたしが、がんになるなんてありない」と思っていると、予想もしていない「がんの宣告」から闘病生活がはじまること、そして、がんサバイバーの方からの「がんは打ち負かすことができ、それゆえに闘う価値のある病気である」という経験メッセージをご説明しました。

がん細胞は正常細胞が長い時間をかけて「がん化」した細胞であることが、治療方法の理解に大変重要です。がん細胞は、限りなく正常細胞と近いものです。「がん細胞」と認識するための腫瘍マーカーは正常細胞にみられます。「がん細胞」を攻撃する薬は、正常細胞にも同じ標的を持っています。「がん化」すると、それでも正常細胞とは少し違うので、異物として免疫システムは動きます。「がん患者」と診断される前まで「がん化」した細胞は免疫監視機構(Burnet仮説)で主としてNK細胞により処理されています。すなわち「がん細胞」を叩く仕組みは、本来の自分の体に備わっています。病院では「がん細胞」を敵とみなして攻撃しますが、あわせて味方の正常細胞も攻撃してしまいます。一方で、がん細胞に対抗する本来の正常細胞の活性化、すなわち免疫力の増強が治療法として重要なのです。がん患者は誰もがこのことを知っていますが、病院では残念ながら、がん細胞を「敵」として攻撃することに専心し、どうやって本来の免疫力を増強できるのか説明をしてくれません。標準治療の限界のひとつが、このようなところにあることをお話させていただきました。

 

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