トモセラピー、サイバーナイフの施設見学をしてきました。

トモセラピー・サイバーナイフの施設見学を東京放射線クリニックhttp://www.troc.jp/の柏原賢一院長のご厚意により平成28年11月29日(火曜)行って参りました。

放射線治療は、がん病巣に対して、どれだけ高線量の放射線を当てることが出来るかがポイントになります。しかし、どうしても病巣までの通過中に正常細胞も被曝してしまう問題があります。この被曝量を最小限にするための照射技術の開発が行われてきました。子どもの頃、遊びで虫眼鏡でピンポイントに太陽の光を集めて紙を焼いたことがあるかと思いますが、身体の中でそれが出来たらいいな、というイメージですね。

通称のトモセラピーは、IMRT強度変調放射線治療といいます。CT検査を活用しながら、腫瘍病巣に照射をします。平面360度を使っての照射により正常組織への被曝を極力減少させることが特徴です。前立腺がん等の治療に実績があります。

通称のサイバーナイフは、SBRT体幹部定位放射線治療といいます。小型のX線発生装置をロボットアームで操作し多方向から照射するので、重要な臓器の正常細胞被曝をさらに避けながら病巣を狙うことが出来ます。頭頸部、肺、乳房などの治療の実績があります。

トモセラピーでは、病巣に対する断面、すなわち平面内を多方面から活用し、その面を横方向に移動しながら病巣への照射をするという技術で正常細胞への被曝を最小化しますが、サイバーナイフは3次元的、立体的に病巣を捉えて、さらに被曝を最小化できるというものです。

トモセラピーはメディアで取り上げられることが多く認知度が高いところですが、サイバーナイフ(定位放射線治療)はさらに適応範囲も広く、被曝量も減少させる優れた治療法であると、あらためて今回の見学で認識しました。

柏原院長からは、公的医療保険適用のルールが「5センチ以内、3箇所」という制約があるのでリンパ節転移がある場合などに、公的医療保険が適用にならない、ことが大きな障壁になっていると話されていました。柏原院長としては、患者様の納得を得られれば保険適用ルールに該当しない病状でも自費にはなりますが積極的に治療をし実績が上がっているとのお話をお聞きしました。

局所の病巣に対応する外科手術、ダビンチによるロボット手術と並ぶ、がん治療の手段としてさらに認知され一般に普及されてほしい治療であると思いました。


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